次回企画展示のお知らせ 特別展「 生誕130年記念 濱田庄司の作陶 」

次回1号館企画展示のお知らせをいたします。

濱田庄司記念益子参考館 特別展「生誕130年記念 濱田庄司の作陶」

2024年7月13日~2025年6月29日

1号館:「濱田庄司の表現」 濱田庄司館:「濱田庄司 茶の器」

前期:2024年7月13日~2025年2月2日 後期:2025年2月8日~2025年6月29日

2024年12月9日で、濱田庄司生誕130年を迎えます。当館では、これを記念し特別展「生誕130年記念 濱田庄司の陶芸」を開催いたします。

濱田庄司は、陶芸や民藝運動、地域の工藝の復興などに身をささげた濱田の83年の生涯について、「私は京都で道を見つけ、イギリスで始まり、沖縄で学び、益子で育った。」と自ら述懐しています。東京高等工業学校(現・東京工業大学)の頃から窯業の到達点と捉えていた中国の技術や様式を研究し影響を受けていた京都時代、スリップウェアの研究など民藝運動の幕開けを示唆する様な仕事の展開をしながら国際感覚を掴んだ英国時代、強烈な色彩や造形を凝縮した沖縄時代、ゆったりとした自然の中で作物が自然に生まれるような仕事を目指した益子時代。濱田庄司は、様々な土地において、その土地柄と呼吸を合わせ、身を寄せ合いながら、その暮らしぶりから生まれる美を追求しました。この姿勢は民藝運動とも密接に呼応していきます。柳宗悦、河井寛次郎、バーナード・リーチ、芹沢銈介、棟方志功などの民藝運動の同人たちと共に研鑽を積み高め合いながら作陶し、自らの作陶の参考とするための工芸品を収集し、多くの後進の指導にも尽力しました。

今回の展示は、このような濱田の作陶人生を作品により振り返り、1号館企画展示室では「濱田庄司の表現」。加えて濱田庄司館では、「濱田庄司 茶の器」とし、陶芸をはじめた当初から晩年にいたるまで力を注いだ茶陶の品々など、約100点を一堂に展覧いたします。当館所蔵の濱田作品は、濱田と交流の深かった方々から寄贈された、日常生活で実際に使用され使い手によって育てられた器が多い点も見どころの一つです。この機会にぜひご高覧ください。

休館日:2024年7月1日~12日 展示替え メンテナンス、12月23~2025年1月1日年末年始休館、2025年2月3~7日 展示替え